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グルメ情報はなぜ嘘ばかりなのか No.391

何度も書いていますが、グルメ情報というのは嘘ばかりです。
特にテレビは酷いです。
最近は、芸能人の方がはっきりと仰ることが多くなっているので、世間でも認知されてきましたが、一昔前だとその情報を信じて大変な迷惑を被るという方々が数多くいらっしゃいました。
テレビの取材を受ければわかりますが、番組を作る側とすれば、企画に合った絵が撮りたいだけなのです。
決まった時間で企画通りの絵が撮りたいだけなので、それ以外の要素は全く関係ありません。
料理が冷めようが、不味かろうが一切関係ないのです。
しかし、不味い料理の企画でなければ、基本的には、こんなの食べたことがないとか、美味しいとか、問題のない発言をさせて収録を終えます。
雑誌の取材もあまり変わりません。
企画通りの写真とコメントが欲しいだけです。
彼らはビジネスとしてそれをやられているのです。
ビジネスに関係ないことを気にするはずがありませんし、本当に美味いものだけを伝えるんだという企画以外では、美味い不味いは関係ないのです。
結局、需要と供給なので、それを受け入れる側にも問題があるのでしょう。
もちろん、美味しいと表現されていて本当に美味しいお店や本当に接客が素晴らしいお店もあります。
ただ、何が本当で何が嘘かは視聴者や読者にはほとんどわからないということなのです。
そして、アンチテーゼとして登場したクチコミサイトも今やビジネスの面があまりにも強くなってしまったので、何が本当で何が嘘なのかわかりにくくなってしまいました。
とても残念なことです。

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とんしの「本当に美味いもの」食べログ

# by direct3935 | 2015-03-13 13:22 | グルメ  

味の好みと質は別 No.390

こんな話があります。
ある人が、コーヒーを飲みました。
あまりにもコーヒーの味がし過ぎて、人生でこんな不味いコーヒーは飲んだことがないと激怒しました。
豆を変えろと怒鳴りました。

そのコーヒーの豆は世界中に5%しか存在しない最高品質のスペシャリティと言われるものでした。
しかも、スペシャリティの中でも最高級と言える豆のコーヒーだったのです。
雑味がほとんどなく、コーヒー本来の味が出るので、その方は、味が出すぎていると表現されたのでしょう。
明らかに素晴らしい香りがしますが、香りを楽しみコーヒーを飲まれたことがないのでしょう。

味は好みですが、質は別です。
安くて質の悪いものが好きで、最高級のものは口に合わないということは当然ながらあるでしょうし、それは良い悪いの問題ではありません。
しかし、好みが分かれるという問題と質の問題は根本的に異なります。
そして、何度も申し上げますが、質の悪いものは体に悪いものがほとんどです。
料金が極端に低いということは、食材が驚くほど安いということを意味しますし、驚くほど安い食材はほぼ確実と言って良いほど体に悪いです。
健康問題は、すなわち、口に入れるものと比例します。
持病があったり、体質があったりといろいろな要素がありますが、基本的には何を食べて、何を飲むかで変わります。

安いものは質も悪いし、健康にも悪影響を与えます。
食は嗜好の問題ですし、それぞれがそれぞれに楽しめば良いですが、少なくても健康に関しては自己責任があるということは紛れもない事実です。
そして、飲食店や食材に関わる仕事をする人は、どのようなものをお客さんに提供するかということで、モラルの問題があるということも事実です。

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とんしの「本当に美味いもの」食べログ

# by direct3935 | 2015-03-09 14:14 | グルメ  

味にはこだわらない No.389

最近、大規模飲食店企業の料理を総括している役員の方やコンビニの商品開発アドバイザーをされている方など、飲食業界の有名な方々ととゆっくり話をする機会が多くなっています。
そのような方々がよくいらっしゃる飲食店はどのようなところかとお聞きして驚いたことは、意外にも味にはそれほどこだわらないと仰ったことです。
プロ中のプロとして、飲食業を仕事にしておられる方々は、味にこだわり抜いて飲食店を選んでおられないようです。
もちろん、仕事柄、超高級店にいらっしゃる機会は多いようですが、そのようなお店を馴染みのお店とはしておられない方が少なくないようです。
結局、店主と気があって、むしろ仕事を抜きにして気軽に趣味や関心のあることを話せるお店が好きということでした。
ある方は、食べ物やお酒が少々美味しくなくても、結局楽しくなければ、わざわざ飲食店には行きたくないと仰っていました。
僕はそれよりも料理やお酒の質にこだわりますが、それはある程度の話です。
どびんに何年間も通っていたのは最高のものを食べたいからではありませんでした。
割安感はあり、価格設定からするれば良いものを仕入れていましたが、本気で、最高のものが食べたいと思った時は、そのようなお店に伺っていました。
しかし、よほど気に入らない限り、そのようなお店はリピートしていませんでした。

飲食店というのはいろいろな要素で成り立っているのです。

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とんしの「本当に美味いもの」食べログ

# by direct3935 | 2015-03-06 00:00 | グルメ  

割安感 No.389

「高くて上手いのは当たり前。」と仰る方がおられます。
明らかに間違っています。
高くて不味いものはいくらでも存在します。
むしろ、飲食店で支払う金額として1万円を超えると、それに見合うだけのクオリティがないものが山ほどあります。
クオリティとは食材、料理の技術、接客のことを申し上げています。
極端に申し上げれば、なるほどと納得できる料理を提供されていらっしゃるお店の方が少ないです。
もちろん、究極的に好きだと感じているお店のほとんどは、1万円以上のお店ですが、そのお店に至るまでに莫大な無駄なお金を使ってきています。

究極までいかなくても、僕が、割安感を感じ、素晴らしいなと思わせるお店の価格帯は5000円から1万円程度です。
かなり飲むので、しっかり飲んでも1万円程度で済むというのが理想です。
そのあたりで、素晴らしいなと思っているのは、さくら夙川の「鶏天」と名古屋本山の「百花繚蘭」と神戸元町の「和」です。

鶏天は、調味料に至るまで食材を吟味されておられますし、焼き鳥の塩の塩梅も素晴らしいと思います。
また、接客にはかなり気を使っておられます。
とても気分良く食事を楽しむことが出来るのです。

百花繚蘭は、5500円のコースで徹底的に楽しませてくれます。
もちろん、この価格で多くの料理を提供されておられるので、最高級の食材というわけにはいきません。
それでも、ギリギリまで良いものを使いたいという思いとどこまでも料理のレヴェルを高めたいという思いがひしひしと伝わってきます。
もちろん、接客も良いですし、本当に気持ちよく食事を楽しむことができます。

和は、ちゃんとした高級食材を使われていて、その素材の良さを究極まで引き出そうとされておられる料理が大好きです。
原価を考えると値段設定もかなり割安感があります。

これらのようなお店は少ないです。
ただ、これらのお店を超えて完全に別格というお店があります。
築地和光です。
貝のレヴェルは日本で最高級ですし、独特の雰囲気と空気感は唯一無二と言えるものです。
貝のコースは原価5割以上というのがよくわかります。
非常に好き嫌いがはっきりと分かれるお店だと思いますが、僕は一度伺っただけでこのお店のファンになってしまいました。

恐らく何千軒と飲食店に伺いましたが、伺う前からわくわくするというお店というのは実は非常に少ないというのが現実です。

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とんしの「本当に美味いもの」食べログ

# by direct3935 | 2015-03-05 00:00 | グルメ  

本当に美味いもの No.388

何十年も前に書きましたが、そもそも僕が「本当に美味いもの」というノートを手書きで書き始めたのは、マスコミの情報がでたらめで、テレビや雑誌で大絶賛のお店で不味いところが山ほどあったからです。
ミシュランはもちろんのこと、昨日書いた食べログもに関してもあまりにもいろいろな問題があって、信頼できるサイトではなくなってしまいました。
どのようなグルメ情報でもそうですが、なるほどと納得できるものといい加減にしてくださいと怒りたくなるものまであって、まさに玉石混淆です。
好みの問題では割り切れないものがあります。

「その判断基準はどこにあるのですか。」と聞かれることがありますが、答えは一つです。
食材です。
食材のクオリティーです。
これしかありません。
「安くて美味しくない食材を使って美味い料理を作るのが料理人の腕だ。」と仰る方がおられますが、本質を勘違いされておられます。
安い食材は体に良くないです。
間違いなく。
体に良くない食材を使うということ自体が、料理を提供する資格がないことを意味するのです。

ただ、お店での価格設定というものがありますから、どんなお店でも最高級のものばかり使うということはできません。
だから、いつも僕は価格とのバランスだと申し上げるのです。
ただし、その食材の質はある一定の水準を超えていなければ、そもそもお金を貰って提供するような料理ではないのですから、それはダメです。
そうなると、価格もある程度以上でなければ、食べてはダメだということになります。
「通常、この価格で、この内容はないよね。」ということがよく話題になりますが、通常ないことは、ビジネスでは起きないのです。
ビジネスとして飲食店をやる以上、利益が極端に少なくてもやれる仕組みができていたとしても、通常ないと感じさせる場合には、必ず理由があります。
食材がものすごく劣悪だということです。
それ以外に理由はありません。

そんな料理が美味いわけがないですし、そもそも体に悪いです。
世の中のビジネスの仕組みをちょっとでも知っていれば分かることなのですが、世間というのはそうではないようです。
科学調味料やタバコでやられた舌や胃でないと受け付けないものは、本来食べ物と呼んではならないのです。

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とんしの「本当に美味いもの」食べログ

# by direct3935 | 2015-03-04 00:00 | グルメ