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吉野家

以前にも書いたかもしれませんが、私が素晴らしいと思っているチェーン店は、「モスバーガー」「タリーズコーヒー」とこの「吉野家」です。
どちらのお店もチェーン店でよくこれだけ美味しいと感じるものを提供することができるものだと感心しています。
「モスバーガー」の「匠」はかなりレベルが高いと思いますし、「タリーズコーヒー」のサンドウィッチは、街のパン屋のサンドウィッチよりも数段美味しいですね。
「吉野家」の牛丼については、他のお店でさんざん真似されていますが、今なお圧倒的な支持を受けています。

狂牛病問題があり、長い間、牛丼の販売がまともにされていませんでしたが、少し前に、ほぼ復活しました。
その頃から、1ヵ月に1度くらいの割合で、牛丼を食べるようになったのですが、少し味が落ちたような気がしています。
非常にコストパフォーマンスが良いので、元々高級牛肉を使っていたわけではないのですが、やはり、狂牛病騒ぎで、牛肉の供給先が限定されてしまって、同じコストで同じような肉を仕入れることができなくなったのたのかもしれません。
私と同じような感想を持たれておられる方はいらっしゃらないでしょうか。
もし、本当に肉の質を落としているとしたら、是非、元のレベルに戻して頂きたいですね。

さて、その話は別として、私は、「高級牛丼」を作ってもらえないかと思っています。
「モスバーガー」の「匠」路線です。

牛丼一筋だった「吉野家」も、今回のような騒動を想定して、リスクヘッジのためにメニューの種類を増やしています。
特に、7月6日から8月上旬までの期間限定ですが、現在「うな丼」「うな定」の販売を行っています。
「鰻」というのは、当然、営業戦略から考えられることです。
東京には、「登亭」のように安くて美味しい「鰻丼」を食べさせるチェーン店がありますが、全国規模のものはありません。
しかし、日本人は、「鰻の蒲焼き」の甘辛い味が好きなようで、スーパーで毎日「鰻」は売られていますし、弁当屋のチェーン店には、必ずと言っていいほど「鰻丼」が用意されています。
しかし、外食チェーンでは、「鰻丼」でシェアを大きくとっているお店はないのです。
リスクヘッジを模索している「吉野家」がこの弁当屋のチェーンに奪われている500円前後の「鰻丼」のシェアを狙わない理由はありません。
「吉野家」のブランドをもってすれば、「鰻丼」を「牛丼」と同じような収益の柱とすることは、十分可能です。
日本人が飽きずに食べ続ける味だからです。
だから、マーケティングも兼ねて期間限定販売を行ったのでしょう。

食べログでたまに書いていますが、私は最近、血眼になって美味しい鰻屋を探しています。
お気に入りの店が見つからず、困っているのですが、ある日、一度は食べてみないといけないと思い、「吉野家」の「うな定(味噌汁、おしんこ付)」550円を食べてみました。
「吉野家」らしい戦略を感じましたね。
臭みを消した、油が多くて、ふっくらとして柔らかい鰻(どんな鰻かわかりませんが)に、程よいバランスのタレがかかっていて、油とタレの美味しさで食べさせようとしています。

「牛丼」と同じ戦略です。
牛肉の臭みを徹底的になくして、油の多い肉と味付けの美味しさで、美味しく食べさせるのです。
これは、鰻の高級店で、同じようなことをやっていますが、それは駄目です。
高い料金をとっているからです。
高い料金を取る店は、本物をお客に提供するべきだからです。
しかし、「吉野家」の「牛丼」の価格であれば、逆に素晴らしいと思います。
全て、値段ありきの評価なのです。
高級焼き肉屋で、肉に味の素がふってあると、腹が立ちますが、家庭でやるのであれば、全然問題ないと申し上げていることと同じです。

いずれしても、「牛丼」のコンセプトをうまく「鰻丼」に持ち込んだなあというのが私の感想です。
タレのバランスの良さは、さすがだと思いました。
非常にお金をかけてマーケティングがされているのが分かります。
期間限定販売の結果が間もなく出ますが、この「鰻丼」が定番メニューになるかどうかはわかりません。
しかし、発想としては、営業戦略上、王道を歩まれたと感じています。
私も「鰻丼」の全国チェーン店化という発想を持っていたからです。

しかし、私が「吉野家」の営業戦略を担当したら、「鰻丼」だけでなく、「高級牛丼」の開発を考えます。
メニューが多いとコストがかかりますので、再度メニューを全て見直して、スクラップアンドビルドをし、「高級牛丼」を加えるでしょう。
並580円であれば、売れるのではないかと考えています。
詳しいことは知りませんが、「吉野家」の牛丼を食べている方々は、何もランチを380円ですませたい方々ばかりではないと思います。
並580円、大盛680円、特盛800円で、普通の牛丼と徹底的に差別化した「高級牛丼」を「吉野家」であれば、開発できると思っています。

恐らく、コンセプトとしては当然あるのでしょうが、何らかの理由があって商品として、店頭に出てこないのでしょうね。
例えば、「大盛」「特盛」で、牛丼に関しては十分利幅があるので、料金設定がかぶる別の「牛丼」は必要ないと考えているとか・・・・・。
一度、大手商社に勤める大学の後輩に意見を聞いてみたいところですね。
福岡のI!良かったら意見を聞かせて下さい。

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by direct3935 | 2007-07-30 07:19 | グルメ  

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