<   2006年 11月 ( 6 )   > この月の画像一覧

 

素材を料理する意味

世の中にいろいろな食材があり、それにさまざまな調理方法で手を加えることにより、美味しい料理を頂くことができます。
しかし、残念ながら、本当に美味しいと満足できる食材の数は極めて限定されています。当然、コストもかかります。
したがって、それなりの素材の料理も当然頂くことになるのです。

私は、安くて美味しいものが好きですし、18歳で東京に出てきてから、外食ばかりしてきましたので、家庭料理が好きです。
特に家で美味しいものが食べられれば最高です。
好きなDVDを見ながら食べることも出来ますし、眠くなったらすぐに寝られるというのは至福とも言えます。
だから、スーパーで売っているレベルでも、比較的良い素材を使って、美味しい料理が食べられるのであれば、デイリーユースとしては、それが一番良いのです。
たまに「どびん」を高く評価しすぎるのではというご意見をお聞きすることもありますが、私は、かなり正当に評価していると自分では思っています。
あのレベルの料理を、家庭で同じコストで作ることは出来ないのです。
もちろん、同料金であれば、同じレベルの料理を出すお店を私は他には知りません。
プレミアムがついているようなお酒が安く飲めるというのも魅力です。ボトルを頼めば、ネットで購入するよりも安いものがあるのですから。

ただ、それなりの素材で美味しい料理を頂くことは大好きですが、あまりにもひどい素材は駄目です。安すぎる素材は、安いということに意味があるからです。
良いものがたまたま安く手に入るということとは意味が違います。
食材は口に入るものです。安いものは、基本的に体に悪いと思っています。
食品業界の方はよくご存知のはずです。世の中には恐ろしいものが出回っています。

したがって、標準価格よりもちょっと良い食材を料理して美味しくするということが出来たら、それが最高だと私は思っています。
素材のレベルに合わせて料理をするということが一番大切なのです。
ところが、このことが出来ていない飲食店が多すぎます。
料理について、あーでもないこーでもないと文句ばかり言っていますが、要するにこの点がよくわかっていて、それを踏まえて料理を作られておられるお店が、ほとんどないから文句を言うのです。
感動するような工夫をされておられるお店を何軒か知っているので、あまりにも工夫していないお店は、すぐに分かりますし、あらが目立ってしまうのです。

飲食店は、客層を想定して、料金設定をするのですから、食材にかけられるコストがそれぞれ違うことは十分理解しています。
人件費、インテリアなどのコストもお店によって桁が違います。
それはわかっているのです。
だからこそ、私はいつも料金に見合った料理、お店ということを言うのです。

高級老舗で修行した方に多いパターンは、修行したお店とご自分のお店とは客層が違うので、仕入れのコストを低く抑えられているのに、高級素材の場合と全く同じ調理方法をとっているために、不味い料理を出してしまうというケースです。
素材の良さと風味を活かすという料理であれば、素材のレベルが落ちた分だけ、その素材の不味さが目立ちます。
ご自身は、コストを下げたので、この程度でしょうがないと思われておられるのでしょうが、そこに落とし穴があります。
経験を積まれて独立したオーナーシェフの方の最大の弱点は、お店をご自身でやられているので、同種の飲食店で食事をすることがほとんどなくなってしまうということです。
ご自分ではこの程度はやむを得ないと思っていても、他のお店では同じコストでも違うアプローチの料理を出していて、比べ物にならないほど美味しいというケースが多々あるのです。
老舗で、仕入れのコストを落とした場合もよくあるパターンです。

まあ、そこが料理の面白いところであり、私が馬鹿みたいに食べ歩きをする理由でもあります。
★★★★以上の、心から満足できるお店は既に50軒以上ありますから、好きなお店だけに伺えば、美味しいものだけを食べたいという欲求は十分に満たされますし、常連になればなるほど、飲食店は居心地が良くなります。新規開拓はリスクがあり過ぎます。
にもかかわらず、「あー、この値段で、この素材をこんな風に料理して美味しく食べさせるんだっ!」という感動を味わいたいがために食べ歩きで新規開拓をしているのです。

したがって、高い料金設定で、最高級の素材を使えるはずのお店が、一定レベルを越えていない素材を使っていたり、普通の素材を高級素材と同じような料理の仕方をして、不味く提供したりしていると大きな不満になります。
肉の味がしない焼肉にタレをたっぷりつけて食べたり、魚の味がしない魚の刺身に死ぬほど醤油をつけて食べたりするのは、苦痛以外の何ものでもありません。
安い素材に高い値段をつけて、旨味たっぷりの醤油で食べさせるのも勘弁願いたいものです。
単なる薄味を上品な味と勘違いして出される料理にも閉口します。
味がマイルドになるからと大量に砂糖が使われた料理は、食べているうちに気持ち悪くなってきます。

素材のレベルに合わせた料理というのが何故これほどまでに少ないのか不思議でたまりません。

とんしの「本当に美味いもの」HP
随時、更新していますので、新着情報をご覧頂けると幸いです。

とんしの「本当に体に良いもの」
あまりにも「体質改善10日間」に対するお問い合わせが多いので健康関係のブログを始めました。よろしければこちらも併せてご覧頂けると幸いです。

こちらのブログはかなり気合を入れて書かせて頂いているので、ブログというよりも、エッセイのようになってしまって、毎日更新することはできなくなっています。本来の意味での気軽なブログ(日記)ではありませんね。
そこで、より多くの方とのコミュニケーションを気軽にさせて頂きたいと思い、mixiで新しいコミュニティを立ち上げさせて頂きました。
徒然なるままに肩の力を抜いて書いていますので、mixiをやられておられる方は、どうぞ気楽に遊びに来てください。
よろしければ、皆さんも徒然なるままに何でも書いて頂ければと思います。
食に関すること以外のことも戯言のように書くかもしれません。
「徒然庵 -食ックな雑談コミュ-」というタイトルです。
あれやこれやと手を広げすぎていますが、なるべく頻繁に更新しますので、どうぞ皆さんいらっしゃて下さい。
mixiに参加されたい方には、私から紹介メールを出させて頂きますので、私のサイトのメルアドからご連絡頂ければと存じます。
http://mixi.jp
[PR]

by direct3935 | 2006-11-25 17:01 | グルメ  

野菜の天ぷら

早乙女さんの天ぷらに出会うまで、本当に美味しいと思える天ぷらを頂いたことがなかったという話は以前にも書いたかと思います。
今は、素材の良さを引き出す美味しい天ぷらが存在することがわかっていますが、未だに理解できないのが、野菜の天ぷらがなぜ存在するのかということです。

「蓮根」「アスパラガス」「茄子」「玉ねぎ」「かぼちゃ」「さつまいも」
などがよく天ぷらとして出されますが、これらの素材、しかも良い素材を天ぷらにしたら、素材の良さが引き出されて美味しくなったという経験をしたことがありません。

山菜を天ぷらにするのは何となくわかります。熱を通しながら、なおかつ香りを封じ込めるとなると天ぷらという調理方法が良いのかも知れません。
個人的にはそれほど好きではありませんが、「たらの芽」「ふきのとう」などを天ぷらにするのはその理由が良くわかります。
以前は、魚介類で美味しい天ぷらを頂いたことがありませんでしたので、天ぷらは山菜を調理する方法としてのみ意味があると思っていました。
従って、本当に美味しい「大葉」の天ぷらを頂いた時には、なるほどと思った記憶があります。

かなり前ですが、銀座の某高級天ぷら屋さんのオーナーシェフとたまたま一緒に食事をする機会がありました。その時に、今まで食べた天ぷらで何が一番美味しかったかと聞かれて、「大葉です。」と素直に答えたら散々馬鹿にされて不愉快な思いをしたことがあります。
「天ぷらのタネは他に美味しいものがいっぱいありますよ。ガハハハハ。」
まあ、当時は今ほどいろいろな食材を食べた経験はありませんでしたが、一応高級店と言われる天ぷら屋さんで、何度か食事をしたことはありました。だから、天ぷらという食べ物に疑問を持っていたのです。
そして、実際にその時はある天才料理人の揚げてくれた「大葉」の天ぷらが一番美味しいと本気で思っていたのです。昭和天皇が好きだったという「大場」の天ぷら。
ちなみにそのオーナーシェフのお店で数回食事を頂いたことがありますが、高級天ぷら店としては、至って普通のレベルです。料理のレベルが高くない人ほど、上を目指さないので、人を馬鹿にする傾向が強いようです。
私が彼の立場だったら、まず最初に「その大葉の天ぷらは、どこで食べたのですか。また、なぜ他の食材ではなく、大葉が美味しいと思ったのですか。」と尋ねます。
自分がイメージしていなかった答えが返ってきたら、最初に考えることは「なぜ?」ということです。「まともに天ぷらを食べたことがない。」などと人を馬鹿にすることはしません。
専門分野のことであっても知らないことの方が多いのですから。
私は、このような人に出会うといつも高校生の頃に英語の勉強で読んだ文章を思い出します。
浜辺を歩いていたガリレオ・ガリレイが一粒の砂を手に取って、つぶやきました。
「私はこの浜辺の砂全部のうちのこの一粒分も物理学のことを知らない。」

さて、野菜の天ぷらですが、いったい何のために野菜を油で揚げるのでしょうか。食材のレベルが高ければ、もちろん美味しく頂くことができるのですが、他の調理方法でなく、天ぷらにして美味しくなったと感じたことがないのです。
確かに野菜は熱を通すと甘みが増しますが、天ぷらにするとどのような利点があるのでしょうか。衣があるので、逆に美味しくなくなるとさえ思います。
私は美味しいと思った天ぷらは塩で頂きますが、そうではない天ぷらはつゆをつけて頂きます。
味がしないからです。
野菜の天ぷらもつゆをつけて頂くことが多いような気がします。
しかし、私は、天ぷらをつゆにつけて頂くことはできるならしたくないと思っています。
天ぷらの衣はからっとしているから、意味があるのであって、つゆにつけてベトベトにしたら、何のために天ぷらにしたのかわからなくなります。

だから、私は基本的には「天丼」を頂かないのです。天ぷらを暖かいご飯の上に載せてタレをかけてしまったら、それはもう天ぷらとは呼べません。どうも中途半端に感じてしまいます。
衣がつゆに浸された味を楽しみたいのであれば、「天ぷらうどん」の方が美味しく頂けると思います。
美味しいご飯であれば、ご飯そのものに甘みがあります。それを天ぷらとつゆで台無しにする「天丼」という食べ物をなぜお金を払って食べなければならないのか私にはよくわかりません。
もちろん、家庭で食べるのであれば、喜んで頂きます。それほど食材にこだわるわけではありませんから。
お客に出す料理として、ご飯と天ぷらの良い部分をお互いに消してしまう「天丼」という食べ物の存在する意味がわからないだけです。

いずれにしても、一度でいいので、心から美味しいと思える野菜の天ぷらを頂いてみたいと思っています。
本当に美味しい「アスパラガス」など、茹でただけで何もつけずに食べたいと思ってしまいます。世間で言われている通り、私は料理というものがわかっていないようです。ただ単に自分が心から美味しいと思うものを食べたいだけなのですから。

とんしの「本当に美味いもの」HP
随時、更新していますので、新着情報をご覧頂けると幸いです。

とんしの「本当に体に良いもの」
あまりにも「体質改善10日間」に対するお問い合わせが多いので健康関係のブログを始めました。よろしければこちらも併せてご覧頂けると幸いです。

こちらのブログはかなり気合を入れて書かせて頂いているので、ブログというよりも、エッセイのようになってしまって、毎日更新することはできなくなっています。本来の意味での気軽なブログ(日記)ではありませんね。
そこで、より多くの方とのコミュニケーションを気軽にさせて頂きたいと思い、mixiで新しいコミュニティを立ち上げさせて頂きました。
徒然なるままに肩の力を抜いて書いていますので、mixiをやられておられる方は、どうぞ気楽に遊びに来てください。
よろしければ、皆さんも徒然なるままに何でも書いて頂ければと思います。
食に関すること以外のことも戯言のように書くかもしれません。
「徒然庵 -食ックな雑談コミュ-」というタイトルです。
あれやこれやと手を広げすぎていますが、なるべく頻繁に更新しますので、どうぞ皆さんいらっしゃて下さい。
mixiに参加されたい方には、私から紹介メールを出させて頂きますので、私のサイトのメルアドからご連絡頂ければと存じます。
[PR]

by direct3935 | 2006-11-22 15:55 | グルメ  

100円あったらマック?

「100円あったらマックへ行こう」というコピーのCMが最近流れていますが、ランチやディナーに出かけようという時に、普通の人は予算を頭に入れてお店を選びますよね。
もちろん、私も今日はいくら使ってもいいかなということを頭に入れてお店を選びます。
お金に余裕がある時は、5万円までは使ってもいいかなと思いますが、普通の時はそんなことはありません。
新規開拓に挑戦するだけの気力がある時もあれば、美味しいとわかっているお店にどうしても伺いたい時もあり、気分と予算とアクセスを考慮してお店を選ぶことになります。

豪華なランチの時は夜は予算が少なくなります。
夜3000円くらいだとやはり「どびん」ですね。
家にも近いですし、とにかく飲んでから電車に乗るのは苦痛です。
毎晩のように六本木で飲んで、タクシーで帰っていた頃もありましたが、さすがにもう卒業しました。たまにならばいいですが、度を越えてはもうやりません。
川越に住んでいる頃でしたら、「霞食堂」ということになります。
名古屋だったら、「魚」ですね。

あっそうそう、1000円以下のランチだったら、断トツで「ぽわぶる」と「TERA」を選ぶでしょう。
もちろん、大好きなラーメン屋さんも選択肢に入ります。
3000円のランチだったら、好きなとんかつ屋さんが選択肢になります。

夜5000円だったら、大塚の「くう」でしょう。けっこう飲んで食べても一人5000円以内に納まるでしょうからねえ。
「野田岩」「安斎」なども選択肢ですが、飲むと5000円を越えてしまいますね。「鈴木」も串をいっぱい食べるのでやはり5000円を軽くオーバーします。

夜でも1万円となると選択肢がかなり増えます。かなり良いお店がいっぱいあるからです。
従って、私の食事の評価は、1万円というラインを目途にかなり厳しくなります。
おとなしく頂くのであれば、「みかわ」で飲んで食べて1万円ですから、かなりの料理が頂ける料金です。「ゑびす」にも行けます。

2万円となるともう厳しいどころの話ではありません。「四つ葉」で飲んで食べられますからねえ。大塚「高勢」でかなり飲んでも大丈夫なラインです。「春秋」もOK。
この料金設定で不味かったり、いろいろなことで不満が多かったりするとかなり不機嫌になります。
どこもかしこも「四つ葉」のレベルではないので、もちろん、一応のレベルを達していれば、ご機嫌で食事をしますが、特に素材でひどいものを出されるともう駄目です。
安い原価で、仕事もキチンとしていないのになぜこのような料金を取るのでしょうかと聞きたくなってきます。
接客が悪いのも我慢できません。
自分でも異常ではないかと思うほど、不機嫌になります。
それをそのまま書いてしまうから、各方面でお叱りを受けるのでしょうが、こればかりは嘘を書けない性分なのでどうしようもありません。
他のことでは怒ることがほとんどないので、自分でも不思議です。

とんしの「本当に美味いもの」HP
随時、更新していますので、新着情報をご覧頂けると幸いです。

とんしの「本当に体に良いもの」
あまりにも「体質改善10日間」に対するお問い合わせが多いので健康関係のブログを始めました。よろしければこちらも併せてご覧頂けると幸いです。

こちらのブログはかなり気合を入れて書かせて頂いているので、ブログというよりも、エッセイのようになってしまって、毎日更新することはできなくなっています。本来の意味での気軽なブログ(日記)ではありませんね。
そこで、より多くの方とのコミュニケーションを気軽にさせて頂きたいと思い、mixiで新しいコミュニティを立ち上げさせて頂きました。
徒然なるままに肩の力を抜いて書いていますので、mixiをやられておられる方は、どうぞ気楽に遊びに来てください。
よろしければ、皆さんも徒然なるままに何でも書いて頂ければと思います。
食に関すること以外のことも戯言のように書くかもしれません。
「徒然庵 -食ックな雑談コミュ-」というタイトルです。
あれやこれやと手を広げすぎていますが、なるべく頻繁に更新しますので、どうぞ皆さんいらっしゃて下さい。
mixiに参加されたい方には、私から紹介メールを出させて頂きますので、私のサイトのメルアドからご連絡頂ければと存じます。
[PR]

by direct3935 | 2006-11-13 20:11 | グルメ  

大好きだけど大嫌い

私は全ての映画の中で、「カサブランカ」が一番好きですが、これは純愛映画の話ではありません。もちろん、「タッチ」の話でもありませんよ。

食べログにも少し書きましたが、私は、刺身に関しては、「ふぐ」と「鮪」が大好きですが、大嫌いです。
この二つの刺身は「本当に美味いもの」を頂く機会がそれほどありません。

美味しいふぐの刺身には、何物にも代えられない上品な旨味があります。
ほのかな旨味なので最初は感じにくいのですが、噛んでいるうちに口の中に広がる、独特の集約された旨味は、超一流のひらめや鯛の旨味を凌ぎます。
似ているものがないので、召し上がって頂かないと本当のふぐの旨味はご理解頂けないと思います。
私の場合は、美味しいふぐの刺身にぽん酢などは絶対につけません。
そのまま頂きます。食べ物は料理して美味しくなるのだから、素材を追求するのは邪道だというご意見をよく聞きますが、邪道だろうがなんだろうが、心から美味いと思うものを頂きたいのですから、好きにさせて欲しいと思ってしまいます。
旨味が少ない場合は、ぽん酢を少しつけたほうが、旨味が引き立つというのは分かっていますが、それが必要ないほど美味しいふぐの刺身にわざわざ強い味のぱん酢をつける必要性を私は感じません。

ところが、それほどまでのふぐの刺身はそんなに簡単には頂けません。私が大好きで、世間の評価も高い麻布十番の「小やなぎ」ですら、刺身に関しては満足しているわけではありません。
やはり、5万円レベルのお店に行かなければ無理でしょう。
それ以外は満足できないふぐの刺身ということになりますが、これは美味しくありません。
「小やなぎ」は唐揚げと焼き白子と雑炊が激うまなので伺いますが、料金設定が同じくらいの他のお店となると伺う気はしません。
ふぐはかなりレベルが高くないと旨味を十分に感じることができないからです。
よく、「ふぐは味がしないので、美味しいとは思わない。好きだと言う人は通ぶってるだけだ。」という話を聞きますが、それは、本物のクオリティの高いふぐを召し上がっていないからなのではないでしょうか。
致し方ありません。特に刺身は、味がしないと仰る意味がよくわかります。
味のないふぐの刺身をぽん酢で頂くのは苦痛です。
特に私の場合は酸っぱい味があまり好きではないのでなお更のことです。
しかし、それなりといってもやはりふぐは原価が高いです。
これを和食のコースやお鮨屋さんで出されるとイライラしてきます。
ふぐにかけるコストがあれば、他に旬のもので美味しいものがいっぱいあるのに、なぜふぐを出すのだろうと思うからです。
確かに、「えー、ふぐまで出してくれるの。」と喜ぶお客はいるでしょうが、私はまやかしだと思っています。
本当に喜ばせたいのであれば、本物と言えるようなクオリティのふぐを出すべきです。特に刺身で出す場合はなお更です。できない話ですが・・・・・。

そして、鮪。
鮪については、いろいろなところで何度か書いていますので、詳しくは書きませんが、あるレベルに達していない鮪ほど不味いものはありません。
とにかく、水臭くて、鉄の味を強く感じてしまうのです。醤油につけて、醤油の味で頂くしか食べようがありません。
炙って出すとか、何か工夫して、水臭さと鉄分の味をなくして、なおかつ硬くならないように調理して出して頂ければ、それなりに美味しく頂けます。
しかし、刺身は駄目です。ストレートに不味さを舌が感じてしまいます。
鮪もふぐ同様仕入れのコストが高い食材です。
昨日も「加賀屋」という有名な加賀懐石のお店でコースを頂きましたが、お造りではやはりお決まりの鮪を出してきました。1万円程度の懐石のコースでちゃんとした鮪を出すのは無理です。
いや、本当に出して頂けたら、私はそのお店のご主人を尊敬します。
しかし、お酒も飲んだ上で3万円というレベルの料金設定のコースであれば別ですが、基本的にはこれまでに和食のコースで満足できるレベルの鮪の刺身を頂いたことはありません。
有名な高級鮨店以外では、ほとんど頂けませんね。
であるにも関わらず、ある程度ステイタスのある和食のお店は、必ずと言っていいほど、鮪の刺身を出してきます。
ふぐと同じです。同じコストをかけるのであれば、他の旬の美味しいものを出して下さいと心の中で叫んでしまいます。

鮪の本当の美味しさもある程度以上のものを召し上がって頂かないとわからないと思います。私は握りで頂くのであれば、「中トロ」が好きですが、究極の素材であれば、「大トロ」も大好きです。
要は油の味を感じるのだから、通が食べるものではないと仰る方もおられますが、私は好きです。通ではないので頂きます。究極のものは、その油の軽さと上品な旨味が他のものでは決して味わえないものだからです。「大トロ」は確かに油が多いですが、非常に軽い油であれば、しつこさは全く感じません。
それくらいのレベルの鮪であれば、腰が抜けるほど美味しいと思います。
しかし、そこまでのものは、滅多に頂くことが出来ません。
「久兵衛」や「すきやばし次郎」が普通に出しているレベルであれば、それなりの高級店に伺えば頂けますが、それを超えた究極レベルとなるとお店や時期がかなり限定されます。

いずれにしても、私は、ふぐと鮪の刺身が大好きで大嫌いです。
女性に対しては?
それは自分では全くわかりません。

とんしの「本当に美味いもの」HP
随時、更新していますので、新着情報をご覧頂けると幸いです。

とんしの「本当に体に良いもの」
あまりにも「体質改善10日間」に対するお問い合わせが多いので健康関係のブログを始めました。よろしければこちらも併せてご覧頂けると幸いです。

こちらのブログはかなり気合を入れて書かせて頂いているので、ブログというよりも、エッセイのようになってしまって、毎日更新することはできなくなっています。本来の意味での気軽なブログ(日記)ではありませんね。
そこで、より多くの方とのコミュニケーションを気軽にさせて頂きたいと思い、mixiで新しいコミュニティを立ち上げさせて頂きました。
徒然なるままに肩の力を抜いて書いていますので、mixiをやられておられる方は、どうぞ気楽に遊びに来てください。
よろしければ、皆さんも徒然なるままに何でも書いて頂ければと思います。
食に関すること以外のことも戯言のように書くかもしれません。
「徒然庵 -食ックな雑談コミュ-」というタイトルです。
あれやこれやと手を広げすぎていますが、なるべく頻繁に更新しますので、どうぞ皆さんいらっしゃて下さい。
mixiに参加されたい方には、私から紹介メールを出させて頂きますので、私のサイトのメルアドからご連絡頂ければと存じます。

P.S.

最近、食べログの私のページへのアクセスがかなり増えてきています。また、個人的な温かいメールを頂くことも多くなってきました。
皆さん、本当にありがとうございます。
メールあるいは、mixiでのメッセージには必ずお返事をさせて頂いておりますが、忙しい時はレスポンスが遅くなる場合もあるかもしれません。
この場を借りて、お詫びするとともにご了承願いたいと存じます。
[PR]

by direct3935 | 2006-11-11 19:08 | グルメ  

蕎麦とうどん

新蕎麦の季節になりました。
随分前から伺おうと思いつつ、アクセスの関係上などから未訪問の蕎麦屋さんがずいぶん沢山あります。
「車家」「潮」「座忘」「雙柿庵」「鞍馬」「山泉」などです。
また、どうしてもこの時期に再訪したいと思っているお店もあります。
ラーメンは暫く控えて、今年いっぱいは蕎麦にプライオリティをおいて、食べ歩きをしたいと思っています。
あと、お鮨屋さんですね。気に入ったお店に伺うか、どうしても伺いたいと思っているお店に伺うか迷っています。

さて、蕎麦ですが、なかなか凄いと思わせるお店と出会わないですね。
サイトのトップに掲載していますが、現時点で、美味しいと思っているお店は、
室町砂場(日本橋室町) きびや(三鷹) 地球屋(三鷹) よし木(分倍河原) 
の4店です。
特に「地球屋」は近いうちに必ず再訪したいと思っています。もしかして、蕎麦屋さんでは、初の★★★★★がつくかもしれないと期待しているからです。
営業時間が短く、開店前から並ばないとなかなか入れないという悪条件が重なっているお店ですが、かなり美味しいと思っています。 
料金設定が高めなのは致し方ありません。
そういえば、「きびや」も久しぶりに伺わなければなりませんね。

ところで、世間では蕎麦もうどんもあまり変わらない食べ物だと仰る方がおられるようですが、私はかなり違う食べ物だと思っています。
街のお蕎麦屋さんや立ち食いそば屋さんでは、同じつゆで蕎麦もうどんもあまり良い素材を使われていないところがあるので、同じような食べ物だと仰る意味はわかります。
風味がない蕎麦は、本来の蕎麦とは違う食べ物なので、立ち食いそば屋さんで食べなくてはいけない場合は、私は必ずうどんを選択します。うどんの方がつゆが絡むからです。

しかし、私は蕎麦とうどんは根本的に違う食べ物だと思っていますし、つゆのアプローチも全く逆だと思っています。
蕎麦は、とにかく香りと独特な甘みを楽しむものです。なんとも言えない上品な香りと他では味わえないほんのりとした自然の甘みを楽しんでこそ蕎麦を頂く喜びを得られると思っています。
したがって、どんなにつゆが美味しくても、風味と甘みのない蕎麦は食べたいとは思いません。
逆に、甘いつゆは嫌いです。蕎麦特有の甘みが消されてしまうからです。
したがって、蕎麦のつゆはあくまでも香りと甘みを引き立てるものでなければ意味がないと思っていますし、本当に美味しい蕎麦であれば、つゆをつけずに頂きたいと思います。
このように、蕎麦の場合は、蕎麦そのものが主役であって、つゆはあくまでもサポート役でしかありません。
また、食感を重視される方もいらっしゃいますが、それはあくまで香りと甘みが十分感じられた場合にのみ評価の対象になります。
香りも甘みもないけれども、エッジがたっていて芯がとおっている蕎麦であれば、美味しいと仰る方もいらっしゃいますが、私は、そのような蕎麦は好きではありません。

逆に、うどんの場合は、小麦粉にそれほど風味と旨味があるわけではないので、食感とつゆの味が重要だと思っています。
美味しいうどんはありますが、少なくても私は、うどんだけを食べたいと思うほど美味しいうどんには出会ったことがありません。
四国では、うどんに醤油をかけて頂くうどんがあるそうですが、是非一度食べてみたいと思っています。そのうどんはもしかしたらうどんだけでも美味しいかもしれません。

ただ、一般的には、うどんは、つゆの味や具を楽しむものだと思っています。
したがって、蕎麦の場合はせいろに拘りますが、うどんの場合は、温かいつゆに入ったものを好みます。
天ぷらも蕎麦のつゆには絶対につけませんが、うどんであれば、つゆに入っていても気にしません。

このように私にとっては、蕎麦とうどんは全く違う食べ物です。
だから、蕎麦は基本的に蕎麦専門店でしか頂きません。
そうではないお蕎麦屋さんでは、うどんになります。
でも「御狩野」みたいにいつも「カツ丼」ばかりだと女将さんに怒られてしまうかもしれませんね。

とんしの「本当に美味いもの」HP
随時、更新していますので、新着情報をご覧頂けると幸いです。

とんしの「本当に体に良いもの」
あまりにも「体質改善10日間」に対するお問い合わせが多いので健康関係のブログを始めました。よろしければこちらも併せてご覧頂けると幸いです。
[PR]

by direct3935 | 2006-11-07 13:42 | グルメ  

酒と音楽の日々

中学の時に、友達からBeatlesのカセットテープを借りてから、洋楽やオーディオが大好きになりました。FMレコパルなどを毎週買って喜んでいました。

高校に入ると、悪いことに1年生の正月にお酒の味を覚えてしまい、それからは、週末などにウイスキーのオンザロックを飲みながら、大きなステレオで音楽を聴くのが習慣となりました。
当時は、つまみという発想が無かったので、ただただ飲むだけでしたね。
一人、部屋で明かりを間接照明だけにして、グラスを傾けながら、当時大好きだったAOR(アダルトオリエンテッドロック)を聞いていましたねえ。
一番聞いていたのは、もちろんBozScaggsです。AORという言葉は彼の音楽から出来たと言っても過言ではありません。
「YouCanHaveMeAnytime」と「HarbarLights」はあらゆる音楽の中でも、Best10に入るほど好きな曲です。

先日、とても料理の美味しい「FameGANG」というBarで飲んでいる時に、BozScaggsの話をしていたら、マスターがその話を聞いていて、「SilkDegrees」という名アルバムをかけて下さいました。
その時、あることを思い出してしまいました。

実は、私は、このウイスキーのオンザロックを飲みながら、AORを聴くという趣味のために大変な目にあったことがあるのです。
その日は、ウイスキーがたっぷりあったので、存分に飲んでやろうと思い、ご機嫌でいつものようにBozScaggsのアルバムをいろいろと聴いていました。
ところが、BozScaggsの曲の中でも一番好きな「YouCanHaveMeAnytime」と「HarbarLights」は、それぞれ「MiddleMan」と「SilkDegrees」というアルバムのA面(昔はレコードだったので、A面、B面があったのです。)の最後に収録されている曲なのですが、これがまた眠たくなる曲なのです。
いい気分で、酔っ払って、この2曲を聴いていると段々眠くなってきて、A面が終了して、針が戻ります。
そのタイミングが実に素晴らしいので、この時点で熟睡するというパターンが多かったのです。
そして、その夜は、冬だったので、石油ストーブをつけていました。
エアコンは、当時は暖房の効きが悪く、冬はまだストーブを使っていたのです。
ところが、この石油ストーブには、炎を出すための芯があり、石油が無くなってもこの芯は自動的に引っ込むことはありません。
そのために、石油が無くなったことに気がつかず、椅子に座ったまま熟睡してしまったために、遂に芯を燃やしてしまったのです。
朝、起きて妹に指摘されてびっくりしました。顔中煤だらけで真っ黒なのです。鼻の中まで真っ黒になっていました。
よく、死ななかったものだと感心しました。
まさに九死に一生スペシャルでしたね。

久しぶりにBozScaggsが聴きたくなって、ネットで何枚かアルバムを注文してしまいました。
届いたら、スコッチのオンザロックでも飲みながら、「YouCanHaveMeAnytime」を聴きたいですね。
今はストーブを使っていないので、安心です。

とんしの「本当に美味いもの」HP
随時、更新していますので、新着情報をご覧頂けると幸いです。

とんしの「本当に体に良いもの」
あまりにも「体質改善10日間」に対するお問い合わせが多いので健康関係のブログを始めました。よろしければこちらも併せてご覧頂けると幸いです。
[PR]

by direct3935 | 2006-11-06 21:12 | グルメ