ちょっといい話

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少し前の記事ですが、神戸新聞でちょっといい話が載っていたので、そのまま紹介させて頂きます。


老舗酒造、再建へ「奇跡の一歩」 明石

江戸末期創業の日本酒造りの老舗、太陽酒造(兵庫県明石市大久保町江井島)が再建に向けて走り出した。一時は東京のベンチャー企業に買収され、マンション開発業者の手に渡る見通しだったが、直前になって金融機関が融資に合意。「奇跡が起きた」と社長の田中忍さん(58)は振り返る。若者の日本酒離れなど、依然として業界には逆風が吹くが、酒蔵の開放や新商品の開発などで経営の立て直しを図る。
同社は、阪神・淡路大震災で蔵がほぼ全滅、得意先の飲食店も廃業が相次いだ。さらに借入先の銀行が倒産し、債権を引き継いだ整理回収機構は五年間での借金返済を要求。結局、返済のめどは立たず、二〇〇六年七月には売却方針が決まった。
手を差し伸べたのが、酒造再生事業を手掛けるベンチャー企業。「あんたの酒がいい。酒造りは続けてほしい」と合併・買収を提案したという。折しも、前社長だった父親(故人)の容体が悪化しており、蔵を残したい一心で受け入れた。
同年十月末に正式契約し、田中さんは一社員の立場で酒造りを継続。醸造した酒の三分の二をベンチャー側が東京を中心に販売するという条件で、田中さんらは前年の三倍の量を寝る間を惜しんで仕込んだという。ところが、販路はほとんど拡大できずに大半が売れ残り、醸造休止を求められる事態に追い込まれた。
「新酒を待っている客がいる…」と、田中さんは自費で醸造に着手。しかし、ベンチャー側は〇八年一月までに蔵を買い戻さない限り、マンション業者に売却することを通告してきたという。
買収費を工面するため田中さんは、思い当たる関係者を訪ねて頭を下げ回った。しかしスポンサー探しは難航し、売却期限が四月末に延長される中、蔵の行く末に頭を悩ます日々が続いた。
「奇跡」はここから起きる。三月下旬の夜、妻の眞澄さん(53)がふと、夫婦で酒の購入によく訪れる常連客が「何かあったら連絡して」と手渡した名刺を思い出した。名刺を確認すると「篠田プラズマ」(神戸市中央区)。超大画面薄型ディスプレーの研究開発で知られる同社の会長、篠田傅さんだった。
田中さんは即座に電話を掛け、社内にたまたま残っていた篠田さんにつながった。篠田さんは状況を一通り聞いた上で、神戸信用金庫の担当者を紹介。約一カ月半後の夜、融資が実行されるという連絡が入ったという。
眞澄さんは「蔵が人手に渡った一年半はつらかった。一連の混乱は、もとを正せば自分たちの甘さが原因」と話す。
「経営再建には、営業面での強化が不可欠」と田中さん。主力銘柄「赤石」を中心に山田錦を使った純米酒にこだわる一方、酒販店や飲食店などへの営業活動を精力的に展開する。今夏からは、旧精米所の蔵を片づけて飲食やコンサート向けに開放するほか、甘酒や梅酒、かす漬けなど新商品の開発を進めている。
田中さんは「一時は完全にあかんと思った。印象に残る最高の酒を提供したい」と話している。

ドラマ「おしん」の最終回のような話ですが、日本全国いたるところで同じようなことが起こっているのでしょうね。

ひとつの食文化を守るということは、他の文化財を守ることと同じくらい重要なことなのですが、特定の飲食物や飲食店を公的に守るということは、自由競争の社会においてはとても難しいことなので、このような奇跡的な話が紹介されると思わず嬉しくなってしまいます。

私が食文化を愛するのは、単にいやしいということもありますが、やはり一期一会という部分が一番大きいですね。

同じお店に伺っても、全く同じ「時」をすごすということはありませんので、1回1回がとても重要なのです。
接客にこだわるのもそのようなことがあります。

先日、さくら夙川の「鶏天」に伺うと、オーナーが半ば冗談ぽく厨房の従業員の方に、とんしさんに掃除が足りないと怒られるとおっしゃっていましたが、綺麗に磨き上げられた厨房のお店では、カウンターで食事をするのが一番楽しいですね。

厨房を磨き上げるということは、それだけご自分の料理に愛情を持っているとともに、誇りを持っていることを意味します。
そして、お客にどのように見られるかということを強く意識されているわけですので、接客にも気を使っておられるということも意味します。

まあ、接客については、ご自分のリスクで商売をやられておられるオーナーの方はともかく、従業員の方に、理解してもらって、きちんと行うというのは、とても難しいことですね。
リスクやリターンがないと限界があります。
昔は、親方と弟子という関係が強かったので、夢を食べさせることにより、それを実現することができましたが、今はそのようなことができる時代ではありません。

話がそれましたが、どんなに素晴らしい飲食店もいつかは代替わりするので、同じレベルを維持していくということは本当に大変なことだと思います。

真摯な気持ちでがんばっておられる食関係の経営者の方には本当に幸せになって頂きたいといつも思っています。
そして、私のような食いしん坊に数時間の幸せを与えて下さい。

よろしくお願い致します。


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by direct3935 | 2008-08-29 09:09 | グルメ  

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