見るのも書くのも飽きてしまった食品偽装

自分で予想していたことですが、これだけ食品偽装が出てくると、これに関するニュースを見るのも、ブログに書くのもいささか飽きてきました。
しかし、今日、県警本部が7都府県の家宅捜索を始めましたので、書かせて頂きます。

国産ウナギの偽装問題で、「マルハニチロホールディングス」の子会社である「神港魚類」の担当課長が今年1月中旬、問題のウナギ購入を上司に相談していたことが分かりました。
「神港魚類」によると、担当課長は1月中旬、問題のウナギの購入について「今年は国産ウナギが高騰するはず。魚秀が紹介する商社から国産ウナギを買える。1~3月は相場が低調だから、この時期に買うべきだ」と上司の担当役員に相談したとのことです。
役員が「話を進めて」と答えたため、担当課長は、2月上旬に起案書を役員会に提出、了承されたようです。

「神港魚類」は3~4月に、愛知県三河一色産と偽装されたウナギを仕入れ、ウナギは段ボール箱に入ったまま同社の子会社の冷凍会社に運び込まれましたが、同社は出荷元の記録や出荷場所を記録せず、送り状なども保管しませんでした。こうした経緯について、「取引先については、普段から流通経路を確認していない。現物確認のみで、どこから、ということは確認していない」と言っていますが、このこと自体が問題視される可能性があります。

さて、「神港魚類」の親会社である「マルハニチロホールディングス」は、今回の件で、「魚秀」と同程度の悪質さと官僚に指摘されたことに対して、反論しています。
これは、まずいですね。
確かに、下手に事実関係を認めてはいけないとか、謝ってはいけないということを顧問弁護士から言われているでしょうが、有事のリスクマネジメント(危機管理)は、法的な視点だけでとらえれば良いという時代ではありません。
また、上場会社であっても、株主だけを見て、対応してもいけません。

知名度の高い会社は、とにかくマスコミの袋叩きの対象とされます。
特に、「マルハニチロホールディングス」のように、消費者の購買意欲が売上げに直結するような業種の会社は、まず、消費者にどのような印象を与えるかを考えるべきです。

確かに、法的リスクを考える必要性は高いですが、まずは、事実関係を出来るだけ正確に把握して、間違いは間違いと認めるべきです。
これくらいの規模の会社になると、さまざまな影響を考慮しなければならないでしょうが、事実は事実ですから、隠しても今の時代は、内部情報は必ず漏れます。
弁護士も、巧みに、犯罪の構成要件をはずして、刑事罰を受けないように、少しでも刑罰が軽くなるようにすれば良いという時代ではありません。
普通の刑事事件であれば、もちろんそれが弁護士の仕事ですが、有名企業の法務を担当して、リスクマネジメントや株主総会、記者会見を仕切ることを専門とする弁護士の場合は、もうそれだけでは、役目が果たせません。

実際に、「船場吉兆」も「丸明」も弁護士が立ち会っていましたが、リスクマネジメント担当としては、失格です。
最悪の記者会見をさせています。
特に、「丸明」の場合は、「船場吉兆」が不誠実な記者会見を重ねて、会社をつぶしたというのに、同じ過ちを犯しています。
もちろん、社長が一番悪いのですが、あのような「犯罪の構成要件」をはずすだけの目的であることが丸分かりの会見などさせるべきではありませんでした。

恐らく、あの記者会見が、「丸明」の致命傷となるでしょう。
記録の残っている部分だけ認めて、対応も刑罰だけを意識したものであることは、専門家が見れば丸分かりです。そして、そのことは、ワイドショーで何度もコメントされます。
更に、記者会見で嘘をついたことが、近いうちにばれて、もう立ち直れなくなるでしょう。

さて、「マルハニチロホールディングス」ですが、今のところ、かなりまずい対応をしていると思います。
内部調査は、きっちり出来ているのでしょうか。
偽装は、「神港魚類」の担当課長が提案したという話が出てきています。
本当だとするとかなりのイメージダウンとなるでしょう。
自分たちは、被害者だと言わんばかりの対応をしてきましたから・・・・・。
商習慣として、流通経路の確認をしていないのかもしれませんが、だから自分たちは悪くないと言う論法が消費者に受け入れられるかということを考えていません。

コンプライアンスというのは、リスクマネジメントの一部ではありますが、全部ではありません。
法的な面だけで、リスクマネジメントを考えるのはとても危険です。
むしろ、扱い方を間違えると、全く逆の効果をもたらすことを、企業経営者や弁護士も認識すべき時代がやってきたと思っています。

いずれにしましても、家宅捜索が行われましたから、近いうちに、「マルハニチロホールディングス」の子会社である「神港魚類」も偽装に深く関わっていたということが判明するでしょう。
全く何も知らなかった、私たちは被害者なのです、などといういい訳が通用するわけがありません。

「マルハニチロホールディングス」は、事件発覚後、一応素早いリアクションを起こしましたが、「神港魚類」のコメントはまずかったですね。子会社ですから、責任問題が出てくるでしょうし、他の関係のない商品についても、消費者離れが顕著になるでしょう。

社長は、マスコミの取材に応えていましたが、やはりこの人もリスクマネジメントが全く分かっていません。


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by direct3935 | 2008-07-03 12:36 | グルメ  

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