ネットにおける口コミの功罪

昨日、問題発言のあったラジオ局と同系列のフジテレビの報道番組で、倖田來未さんが謝罪をされました。
この発言については、既に百家争鳴ですので、ここでは書きませんが、めざましテレビを見ていて思ったことがあります。

昨日の謝罪会見を見た感想を、街頭インタビューしていたのですが、約84%の方が、支持をしていました。
逆にサンスポのネット上での調査では、約80%の方が、不十分だという回答をしていました。
アンケートの取り方や対象者の選出方法による相違というのもあるかと思いますが、街頭インタビューとネットで、全く逆の結果が出たことがとても面白いと思いました。

今回の失言は、もちろん失言ですが、彼女がトップミュージシャンであるが故に、必要以上に叩かれたという側面があると思っています。
そして、謝罪。
しかし、謝罪に対しても、演出と見る人や失言の対象者に対してではなく、自分自身の将来に対する不安の涙だという意見が出ていました。
最近は、芸能界の裏の部分を見せることが多いですし、視聴者も何か会見があるとその裏を見ようとする傾向が強くなっています。
だからそのような見方が出てくるのでしょうね。

それが良い悪いは議論することではないと思いますが、そのような状況でのネットでの感想というのは、かなり本音が出ているのだと思います。
匿名による本音。
これは、本音中の本音と言ってもいいでしょう。
人間のネガティヴな部分さえもさらけ出してしまう本音です。

要するに、多くの人は、有名人、金持ち、社会的な地位のある人に対する、拭い切れない「妬み」という感情を持っています。
「憧れ」「羨望」というような感情の裏には必ず「妬み」という感情が隠れています。
宗教などの絶対的な価値観を持ち、それが満たされている方は別として、そのような強い価値観がない方には、どうしても拭い切れない「妬み」の感情があると思っています。
それが、強いか弱いか、表に出してしまうかなるべく抑制するかは、個人差があるもののネットでの本音は、匿名性が強いので、顔が出てしまう街頭インタビューでは現れない、人の暗い部分が直接的に出てしまうのではないかと思います。

例えば、私などは、2ちゃんねるで叩かれているようですが、「死ね。」というコメントには、何ら合理性がありません。
私に会ったことも話したこともない、私が批判しているお店で食べたこともないという方が、他人に対して「死ね。」と言えてしまうのです。
現実の人間関係ではあり得ないことです。
しかし、ネットでのコメントには、人間の極めて暗い部分がストレートに反映されてしまうのです。

出来れば関わりたくない世界ですが、今やネットなしでは、仕事もプライベートもやっていけません。
そして、この暗い部分が出ているからこそ、私は、ネットの情報には高い価値があると思っています。
仕事でもそうですが、ものごとを判断するためには、正確で質の高い情報が必要です。
それは、自分にとってプラスのものよりもマイナスのものの方が価値が高いと思っています。
マイナスの情報は、プラスの情報よりも何万倍の価値があります。

何故か。
理由は簡単です。
何かの判断をするのは、状況を良くするためにするのですから、まずは強いマイナス情報を認識しなければなりません。
認識してから、どのような考え方をするか、どのような取捨選択をするのかについては、経営論になってしまうのでここでは書きませんが、とりあえず、ものごとの判断には、まず、強いマイナス情報を認識することが必要です。

ブログの主旨から、食に関してお話させて頂ければ、飲食店の経営者にとって、「食べログ」のような口コミサイトにおける本音の情報は、宝の山だと思います。
常連の誉め言葉だけを聞いて、有頂天になって、最後には店をつぶすような経営者にはご理解頂けない話でしょうが、私は、正にそこから得られるマイナス情報こそが、最も経営判断に必要だと思っています。
その情報をアウトソーシングで得ようとしたら、何十万、何百万円というコストがかかります。
口コミサイトでは、それが無料で手に入るのです。

悪口を書かれて、営業妨害だの、大きなお世話だのと仰って、ひどい場合には悪口を書いたレビューアーに対する誹謗中傷を書かれる飲食店経営者の方までおられますが、愚の骨頂です。
悪い点を指摘してもらえば、それを改善することができるのですよ。
もちろん、逆恨みのようなコメントやお店を害する意図をもって書かれたコメントもあるかもしれません。
しかし、そのような情報ですら、なぜ書かれたかという勉強になりますし、本質的な考え方として、必要ではないと判断した情報は無視すれば良いのです。情報の取捨選択です。
自分の悪いところなど、人から指摘してもらわなければなかなか分かりません。
特に経営など、うまくいっていれば悩む必要などないわけで、うまくいっていないということは、必ず何らかの問題があるのです。
それをタダで教えてもられるなんて最高ですよね。

私もたまに飲食店経営者から、「食べに来て、率直な意見を聞かせて下さい。」と言われることがありますし、実際に助言させて頂いたこともありますが、そのような経営者は失敗することが少ないだろうなと思います。
私を選んだから、素晴らしいと申し上げているのではありません。
私は、本音のコメントをするということが浸透しているようですので、そのような嫌なことを言われる相手から、あえてマイナスの意見を聞きたいという経営判断が素晴らしいと思っているのです。

私のコメントに対して、誹謗中傷をしてお店の擁護をしているような常連は、何かのきっかけで、気に入らないことがあると、その牙を突然、飲食店経営者に向けてきますよ。
特に気難しい方が多い、高級店の場合は、そのような傾向が顕著に現れていると思います。
素人の私に言われなくても、飲食店経営者の方はよくご存知のはずです。

飲食店経営において、ネットにおける批判的な情報は極めて重要です。


2007年ベストレストラン500軒コメント欄
※「食べログ」の「2007年ベストレストラン500軒」でコメントを書かせて頂いておりますので、よろしければご覧下さい。

とんしの「本当に美味いもの」HP※08’2.3更新
とんしの「本当に美味いもの」食べログ※08’2.8更新
※随時、更新していますので、ご覧頂ければ幸いです。

食べログ日記※08’2.1更新
※食べログにも日記を書き始めました。食べログに関することは、こちらに書かせて頂いています。

とんしの「本当に体に良いもの」
※体質改善日記がありますので、よろしければこちらも併せてご覧頂けると幸いです。

「本当に美味いもの」が知りたい」※08’1.30更新
「徒然庵 -食ックな雑談コミュ-」※08’1.29更新
※こちらのブログは、ブログというよりは、エッセイになってしまいました。
それなりに文章を練っているので、毎日更新することが出来ません。
そこで、気軽により多くの方とのコミュニケーションをさせて頂きたいと思い、mixiで2つのコミュニティを立ち上げさせて頂きました。
宜しければ、いらっしゃって下さい。
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by direct3935 | 2008-02-08 09:16 | グルメ  

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