超人気店なのに美味しいと感じないお店

雑誌やテレビの情報ではなく、ネットでの口コミ情報が重宝されるようになったことの大きな理由のひとつとして、超人気店なのに美味しいと感じなかったお店に出会ってしまったという経験を多くの方々がされていることがあると思います。

マスコミの情報は、スポンサー、視聴率、たまには裏スポンサーなどとさまざまな要素が複雑に絡み合っているので、信憑性のないものが多いというのも原因の一つでしょう。
また、情報が情報を呼ぶようなところがあって、行列の出来ているお店も実はほとんどの方々が初来店であって、実際に食べてみると不満を残して帰られているいう場合もあります。
しかし、例えば、テレビでその行列をご覧になった方は、すごい行列店だ、今度行ってみようということになり、またその方ご自身が行列の一部として、テレビに映ったりするのです。

しかし、このような現象は、長くは続きません。
マスコミで有名になり、今も人気店となっているお店は、やはりオーナーシェフのマスコミの露出の仕方がうまいと思います。
もちろん、最初に評価された味を更に向上させる挑戦も重要ですが、常にちょうど良い頻度でマスコミに出演し続けるということがポイントになってきます。
どうでもいい話ですが、最近ギャル曽根ちゃんは、テレビに露出しすぎですね。
大食いは、クイズや特番で使いやすいので、あっちもこっちもと引っ張りだこなのでしょう。
しかし、もうしばらくしたら、飽きられてしまいそうです。

さて、「武蔵」や「中村屋」など今も知名度が高く、人気のあるお店は、もちろん最初は斬新な何かがありました。そして、今も標準レベルのラーメン屋よりは、美味しいと思います。
しかし、ラーメンは、あまりにも人により好みが分かれすぎる料理なので、辛らつなご意見も多いのでしょうね。
特に、ラーメンには、「化学調味料」という問題があります。
要するに「化学調味料」を比較的多くく使っているラーメンが好きな方と「無化学調味料」のラーメンが好きな方と決定的に好みが分かれますし、醤油、塩、味噌、とんこつなどスープの味自体に種類が多いですから、更に好みが分かれてしまいます。
よって、超人気店なのに美味しいと感じないお店として、評価されてしまうことが多いのでしょう。
元々、大変な期待をして、遠くから電車に乗って、1時間以上並んで食べるということが珍しくないですので、余計に好みの味ではないと評価が低くなるのでしょうね。

このようなマスコミ効果によって、超人気店なのに美味しいと感じないのではなくて、口コミの評判が高いのに美味しいと感じないお店があります。
もちろん、私の主観でということですが、この点について考えてみるととても面白いですね。

高級鮨屋はしょうがないと思っています。
2万、3万というお金を払うのですから、同じ料金を払うならば、他のお店に行けば良かったと強く後悔することがあるからです。
ただ、料金設定が高いために評価が極めて厳しいという側面がありますので、ひど過ぎて食べられないということは稀です。絶対評価をすれば、それなりに美味しく頂けることが多いですね。

さて、高級鮨屋ではないお店でそのような現象が起きる理由を分析してみました。
まずお店のカテゴリーを考えると「鰻」「フレンチ」「洋食」においてそのような現象が顕著に出ていると感じました。
「ゲンジ」という洋食屋のレビューで少し書かせて頂きましたが、要するにこれらのカテゴリーのお店で何を味わうことに重点をおいているかにより、決定的に好みが分かれているようです。

「ソース」や「タレ」の味を楽しみたいのか、「素材そのもの」の味を楽しみたいのかという話です。
私が一番お叱りを受けることの多い話ですね。
創業200年の秘伝の「タレ」や技術の高さを感じさせる「ソース」の味に対するプライオリティが高い方は、素材を活かしたシンプルな料理というものは、料理としての価値が低いとお考えになられるのかもしれません。

私は、全く反対の好みなのです。まずは素材のレベルありきです。
極めてレベルの高い素材であれば、極端な話、塩を振って食べればそれが一番美味しいと感じることがあります。
それは料理じゃないと仰る方がおられるでしょうし、そのように仰られればそうかもしれませんとしかお答えできません。
しかし、私は「本当に美味いもの」が食べたいだけなのです。
したがって、料理ではない、中華ではない、フレンチではないという話には全く興味がありません。
豚肉を食べる時には、当然豚肉独特の旨みや風味を期待します。
ところが、実際に食べてみてそれを感じられなければ、やはり美味しいとは感じないのです。
「ソース」や「タレ」も美味しい方がいいに決まっていますが、これらの味はやはり素材とのコラボレートによって初めて、深みを増し、立体感が出てくると思っています。

「鰻」については、以前に「尾花」と「石橋」について書かせて頂いていますが、私は「タレ」の味だけでは、満足できません。
臭みを抜くために旨みや風味まで無くしてしまっている鰻や食感と油の量だけを重視した鰻など食べたくないのです。

ただ、「フレンチ」にせよ、「鰻」にせよ、私とは異なる好みを持った方がおられるのはよくわかりますし、そのことによって、味に対するセンスがあるないという話にはならないと思います。
料理に「山椒」や「七味」を大量にかけて召し上がる方がいらっしゃいますが、その方にとって美味しい食べ方なのですから、良い悪いの問題ではありません。
ラーメンに大量の酢をかけて召し上がる方がいらっしゃいますが、それもご本人の自由です。
私があの鮨屋は好きではないと書くと、ご自身の好みや味に対するセンスを否定されたと誤解されて、怒る方がいらっしゃいますが、それは間違いです。
あなたは、アレが好き、私はコレが好き、という話です。
なぜ損害賠償のリスクまで犯して、ストーカーのようなことをなさるのか甚だ疑問です。
どうかご理解下さい。

超人気店で私が美味しくないと感じる理由はこのようなことですが、実際に人気があって経営的にも成功しているお店があるわけですので、私の味に対する好みは、少数派であるような気がします。
口コミサイトは、主観的な意見を述べる場ですので、いつも断定的にレビューを書かせて頂いています。
よって、随分誤解されているようですが、私は私自身にとって美味しいと感じられればいいだけで、私の意見が絶対的で普遍的なものであるとは一度も思ったことがありません。ましてや、自分の意見が権威を持つようになりたいなどとは考えたこともありません。

日本にミシュランが上陸するようですが、本当に自信を持たれているシェフは、とても冷静に受け止められておられるようですね。
私もそれは一つの目安にはなると思いますが、このような公平性が担保されていない評価にはあまり興味がありません。
ただ、ご自身が贔屓にしておられるお店が高い評価を受けると大喜びする方はいらっしゃると思いますが・・・・・。

とんしの「本当に美味いもの」HP
随時、更新していますので、新着情報をご覧頂けると幸いです。

とんしの「本当に体に良いもの」
よろしければこちらも併せてご覧頂けると幸いです。

「本当に美味いもの」が知りたい」
「徒然庵 -食ックな雑談コミュ-」
こちらのブログは、ブログというよりは、エッセイのようになってしまいました。従って、毎日更新することが極めて困難になっています。
そこで、本当の意味での日記を書いて、より多くの方とのコミュニケーションをさせて頂きたいと思い、mixiで2つのコミュニティを立ち上げさせて頂きました。
思ったことをすぐにメモ代わりに書いていますので、頻繁に更新しています。宜しければ、いらっしゃって下さい。

更に食べログにも、日記を書き始めてしまいました。食べログに関することは、こちらに書かせて頂きます。
書きたいことが山のようにありますので、棲み分けをさせて頂いています。
[PR]

by direct3935 | 2007-09-23 10:06 | グルメ  

<< 上沼恵美子 チェーン店という存在 Ⅰ >>