どびん 新たなる歩み

お盆の頃の話になりますが、「どびん」のTが友人たちと大阪に来ていたので、久しぶりに一緒に飲みました。
相変わらず最後はベロベロになっていましたが、元気そうだったのは何よりです。

とにかく、彼は、野球が三度の飯より好きで、熱狂的阪神ファンですから、甲子園で阪神戦を見ることが至福なのでしょうが、商売が忙しいので、未だそれは実現していません。
今の仕事を始めて十数年、彼なりの商売に対する思いがあったようで、大好きな阪神を甲子園で見るという贅沢はまだまだ早いと封印し続けてきたようです。
昨年、初めて甲子園に行こうと決心したのですが、長い休みはお盆と正月にしかとれませんので、野球を見るとなると高校野球しかありません。
ということで、今年も甲子園で朝から高校野球を3試合見るという離れ業を連日続けたようです。
私は用事があって、付き合うことができませんでしたが、あれをやったら日焼けでしばらく大変なことになっていたでしょう。
同行された方々、お疲れ様でした。

大阪での食事には困りました。
「キタ」あたりでお気に入りのお店がないからです。
「吹上庵」は好きですが、料金設定が高いので、大勢で飲むには適していません。
メンバー的に必ず2次会までは行くことがわかっていましたから、そのような配慮も必要です。

また、こんなことを書くと必ず怒られると思いますが、どうも私は、大阪が「食い倒れ」の街だと言われることに対して、釈然としません。
単に下町的なところは料金設定が安くて、気軽に外食をすることが出来るという意味での表現であれば、理解ができますが、安くて美味しい店が多いという意味では否定的です。
このことは、グルメな方によく話しますが、多くの方が同じことを仰います。

私の少ない経験で申し訳ないのですが、大阪の都心部は料金設定が高いです。
東京の都心部とほとんど変わりません。
特に、高級店の部類に入ってくると中途半端に高くて、中途半端な美味しさのお店が多いと感じています。
神戸は、ジャンルによりますが、東京のハイレベルなお店とそれほど変わらない味で、料金が安いというお店がけっこうありますので、なるほど素晴らしいと思うことがあります。
神戸は観光地ですから、確かに高くて不味いお店もいっぱいありますが、どちらかというと私が想像していたのと逆ですね。大阪ではなくて、神戸に安くて美味しいお店が多くあると感じています。
有名な「串揚げ」や「お好み焼き」でこれぞ大阪、安くて美味しいというお店には未だに出会うことができません。

話がそれましたが、そのようなわけでお店の選択に苦労して、結局は「蕎麦屋」と「チェーンの居酒屋」というわけのわからないことになってしまいました。
Tは、蕎麦屋では、まだ酔っ払っていなかったのかあまり口数が多くありませんでしたが、居酒屋では久しぶりにいろいろな話をしました。

話の中でおもしろかったのは、最近ネットの情報を見て、来店される方が急に増えたということです。
私が「どびん」のことをネット上で書き始めてから、1年半以上がたちますが、神戸に来てから急激に来店する方が増えたというのは面白いですね。
一度だけの方もいらっしゃるでしょうし、気に入ってリピーターになられる方もいらっしゃるようです。
たまに、マスコミお断りみたいなお店のご主人に話を聞くと、「昔からのお客様にご迷惑がかかるので。」とか「一度だけ観光気分でいらっしゃる方が多いので。」とか、断る理由を仰います。
これは、ご自身の生活のリスクを抱えながら、商売をされている方のご判断ですので、私はそれが良い悪いというのは、他人がどうこう言うことではないと思っています。
ご自身が、本当に美味しいと思うものを作られて、それをご自身が食べてもらいたいと思う人に食べてもらって、仕事として成り立っているのであれば、それはそれで素晴らしいことだと思うからです。
逆にマスコミに露出するお店を批判する方がいらっしゃいますが、これもお店の経営上の都合なので、良い悪いの問題ではないと思います。

お店に対する感想として、「マスコミに出るようになって味が落ちた」とか、「いろいろと手が回らなくなった」というのはよくある話ですし、私も同じような感想を持つことがありますので、批判なさること自体は健全だと思います。
ただ、そのような事実を踏まえた上で、それでも好きであればリピートすればいいですし、嫌ならば行かなければいいだけのことだと思っています。
ブログに対するコメントと同じで、嫌ならば読まなければいいことですので、批判を越えて嫌がらせのようなことをするのは言語道断だと思っています。

別に飲食店の経営に限りませんが、経営をしている以上、一番リスクのある人が、法や公序良俗に反しない範囲においては、好きなように判断して、好きなように仕事をすればいいのです。
お店がお客を選ぶのと同時にお客もお店を選ぶのですから、それでいいのです。

いずれにしても、私が一番軽蔑するのは、リスクのないところで勝手なことをして、リスクのある人の足を引っ張る人間です。
したがって、嫌いなお店に対して率直な感想として批判するのは健全なことですし、咎められることではないと思いますが、その領域を越えて、意図的に害を加えようとするのは、おやめになったほうがいいと思います。
仕事でも何でも全て同じだと思っています。
「どびん」での話ではありませんが、お客にひどい目に合わされているお店は多いですね。お酒を出すお店では特にそうです。
ここでは具体的に書きませんが、全て損害賠償の対象になります。
また、行ってもいないお店の悪口を書けば、風説の流布、業務妨害になりますし、物を壊せば器物損壊になります。これらは全て刑法の範疇に入るので、気をつけられた方がよろしいかと思います。
犯罪です。民法上の損害賠償だけでは済みません。

さて、「どびん」の話に戻りますが、ネットでの情報で来店される方が多くなれば、当然批判にさらされることも多くなるでしょう。
実際に、「どびん」というお店は客観的に見ると、決してパーフェクトなお店ではありませんし、根本的な問題としてお店とお客の相性というものがあります。
味に関しても、接客に関しても。
常々、Tは「常連しか入れないようなお店にはしたくない。」と言っていますので、その意味では、地元ではない方々がいらっしゃってくれるということは、お店にとってとてもいいことではないかと私個人は思っています。

まさにNaturalSelectionの洗礼を受けて、お店自体がもうワンランクレベルが上がるのか、それとも落ちていくのか、まだ30代後半のTが飲食店経営者として、どのような変化を遂げていくのか、これからがとても楽しみです。
今月は、東京に用事があるので、半年振りに「どびん」に行きます。
好きな料理と好きなお酒を心行くまで楽しめるというのは幸せなことです。
神戸に来てからはほとんど経験していないことですからね。

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こちらのブログは、ブログというよりは、エッセイのようになってしまいました。従って、毎日更新することが極めて困難になっています。
そこで、本当の意味での日記を書いて、より多くの方とのコミュニケーションをさせて頂きたいと思い、mixiで2つのコミュニティを立ち上げさせて頂きました。
思ったことをすぐにメモ代わりに書いていますので、頻繁に更新しています。宜しければ、いらっしゃって下さい。

更に食べログにも、日記を書き始めてしまいました。食べログに関することは、こちらに書かせて頂きます。
書きたいことが山のようにありますので、棲み分けをさせて頂いています。
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by direct3935 | 2007-09-06 08:01 | グルメ  

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