World One

三宮を中心に7軒の居酒屋、Barを経営しているワールド・ワンという会社があります。
私は、その会社の社長と知り合いでも何でもないのですが、この会社の社長からは、飲食店経営に対する明確なビジョンと強い意志が感じられます。

言葉だけを飾ることは、どこの企業でもやっていますが、そのビジョンを実行できるかが問題です。
言うは易し、行うは難し。
理由は簡単です。理念を実行しようとするとコストがかかるからです。
牛肉偽造問題もそうです。コストがかかるから、偽造するのです。

ちょっと、話がそれますが、私が素材にこだわるのは、実は、味だけの問題ではありません。
基本的に、安い食材は、コストを削減しているから、怖いのです。
何度も書いていますが、「本当に美味いもの」は、体に良いのです。
おかしなものが混入された安い食べ物は、体に悪いのです。

素材にこだわって、素材のことばかり82万9254回言っているには理由があります。
味の好みの問題はともかく、コストのかかった素材か、そうでないかは食べればわかります。
良いものを安く仕入れるというのは、企業努力として、素晴らしいことだと思いますが、その逆のことをされている高級店があるので、あきれ果てます。

一つは、利益追求に走っているのでしょう。
もう一つは、オーナーご自身が、素材の目利きをしていないのではないかと思います。
自分で、市場に行かれないで、なじみの業者の持ってきたものをそのまま使っているのでしょう。

最近、鮨屋の新規開拓で、必ず一日一度は、鮨を食べていますが、このようなことをしていると特にそれを感じます。
私は、鮨屋の新規開拓は、一気にやることにしています。
時期が同じであれば、比較がしやすいからです。

レビューにも書きましたが、高級鮨屋で、この時期に「ひらめ」を出す事などあり得ません。
実際に、何日も続けて、それなりにステイタスのある鮨屋に伺っていますが、「ひらめ」を出したお店は一軒だけです。
三宮では有名な鮨屋のようですが、まともな仕入れをしていないなとその「ひらめ」の握りを食べた瞬間に思いました。
業者に任せるとお店に必要なものではなく、その業者の都合で、売りたいものをお店に持ってくるのです。
こんなことは、それこそド素人の私に指摘されなくても、十分お分かりのはずです。
なぜ、高級店としての最低限の仕事をされないのでしょうか。
理由は簡単です。それでも、お客がついているからです。
つくづく、神戸の鮨屋のレベルは低いと思いました。
お叱りを受けるでしょうが、私の評価においては、このことは厳然たる事実です。

お客のことなど全く考えていないろくでもない有名店が世の中にあるのですが、ワールド・ワンの経営する「金魚」での接客は素晴らしいものでした。
アルバイトらしき女性もプロパー社員らしき人も徹底していました。
素敵な笑顔、しっかりとした言葉遣い、わかりやすい商品説明。
そして、何よりも感心したのは、よくお客のことを見ていて、すぐに空のお皿を下げたり、特に呼ばれなくても、何かございませんかという雰囲気で、お客の近くを歩いてまわるところです。
これも、やり方を間違えるとうざく感じますが、そう感じさせないよう、とても洗練された接客でした。

私は、接客に感心するとともに、従業員の方々は、このような会社の経営者と出会えて幸せだと感じました。
先日、会社で文句ばかり言っていても意味がないという内容のことを書いたら、弱者切捨てだの、社員教育を否定するのかなどの雑音が少し聞こえてきましたが、私はそんなことは一切書いていません。
私の文章力が稚拙であることは、お詫びするにしても、私が言いたいことはそのような内容ではないのです。

要するに、仕事のスキルは結局自分で身につけるしかないから、文句を言っている暇があれば、1分1秒を惜しんで、スキルを身につけたほうがいいですよ、ということを申し上げているだけなのです。
一生、雇用が保障された何十年も前の話であればともかく、今時、会社に仕事のスキルを身につけさせてもらおうなどという意識では、必ず後悔する時がきますよということが言いたかっただけなのです。
それをしない会社が良いと言っているのではありません。
できない会社はどんどん自然淘汰されていくでしょう。
私は、全く逆の立場でものを見ているのです。
会社や組織などいつ何時、無くなるかわからないのですから、信用したらいけないと申し上げているのです。
会計学にはゴーイングコンサーンという言葉がありますが、実は、永続する企業などほとんどありません。
人間の寿命と同じだけ継続する企業など、0.1%もありません。
会社は、確率から言えば、いつか無くなるのです。MAを含めると、無くなる確率はもっと増えます。
同じ会社、同じ組織、同じ待遇で、ずっと仕事を続けることなど、今の社会ではほとんどないと言って良いでしょう。
文句ばかり言って、人のせいにしても、絶対にスキルは上がらないのです。
仕事のスキル向上など自己責任以外の何ものでもないのです。
本を読んで、実務を経験して、苦労して何かをやり遂げた時に市場価値のあるスキルが身につくのです。
会社の選択、そこでの意識の持ち方、全て自己責任です。
しかし、自己責任だからこそ、逆に会社がなくなっても、一度身につけたスキルは一生なくならないのです。
一流会社の看板だけで、仕事がしてきた人が、転職すると何も仕事ができないという話は、山ほど聞きます。会社に依存するからそうなるのです。

そのような私の考え方からすると、このワールド・ワンで働いておられる方は、とても幸せです。
働きながら、会社がスキルを身につけさせてくれているのです。
バイトであっても、このスキルが本当に身につけば、一生自分のスキルとして、活かされます。業種など関係ありません。本当です。仕事の本質はどんな職業でも同じだからです。その基本的な部分を理解し、身についていれば、必ず役に立ちます。
身についていない人は、1年、1年、どんどん人材としての市場価値が無くなっていきます。

具体的にどのような研修をされているかわかりませんが、私は、たった一度「金魚」に伺っただけで、こちらで働いておられる方々は、本当に幸せだなあと思いました。
そして、いつかこちらの会社の社長とお会いできる機会があると嬉しいなとも思いました。

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「徒然庵 -食ックな雑談コミュ-」
こちらのブログは、ブログというよりは、エッセイのようになってしまいました。従って、毎日更新することが極めて困難になっています。
そこで、本当の意味での日記を書いて、より多くの方とのコミュニケーションをさせて頂きたいと思い、mixiで2つのコミュニティを立ち上げさせて頂きました。
思ったことをすぐにメモ代わりに書いていますので、頻繁に更新しています。宜しければ、いらっしゃって下さい。

更に食べログにも、日記を書き始めてしまいました。食べログに関することは、こちらに書かせて頂きます。
書きたいことが山のようにありますので、棲み分けをさせて頂いています。
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by direct3935 | 2007-07-07 03:53 | グルメ  

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