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料金表示のないお店

料金表示のないお店というと、高級鮨屋を思い浮かべる方が多いでしょうね。
銀座のお鮨屋さんなんて怖くて行けないという言葉をよく聞きます。高級鮨屋に限らず、街のお寿司屋さんでも料金表示のないお店は多いですね。

だから、回転寿司が受けたのでしょうね。明朗会計ですし、値段が今までの鮨の常識を覆すような安さだったので、大ヒットしたのも肯けます。
私は、2~3年に1度位しか回転寿司を頂くことがありませんが、かなりひどいお店もあるので気をつけなければなりません。
回転寿司は安さ勝負のところがありますから、お客が食べたいものを提供するというよりも仕入れの関係上、お店が売りたいものを提供するという面にかなり重点が置かれている場合があります。本日のお薦めは、美味しいものというよりもその日安い値段で大量に仕入れたものという場合も多々あります。また、商品の表示も「白身」という感じで、特にどんな魚と表示していない場合は、まだいいほうで、何の白身ですかと聞いた時に嘘を言ったり、全く違う魚の白身を「○○」ですと言ったりされると本当に腹がたちます。

話がそれましたが、そのようなわけでお鮨屋さんだけは、日本の食文化の中で、特殊な状況になっているので、やむを得ないと思っています。そのことを分かっていて、どうしてもと本人の自由意思でそのお店に伺っているという側面もあるからです。そのような意味では、特に高級鮨店におけるレストラン評価サイトの存在意義はとても大きいと思っています。事前に料金の目安がつくからです。これは不当に高い料金を取るお店に対する牽制にもなります。

私が問題としているのは、お鮨屋さん以外のお店での料金不表示です。たまに出くわすのが焼き鳥屋さんですね。私が訪問したお店だけでも何軒かあります。どこかのお店がこのやり方を始めて、一部で流行っていったのでしょう。おそらく、このやり方といわゆる高級焼き鳥屋という不思議なカテゴリーの誕生は、大きな関係があるような気がします。
食材は拘ればキリがないので、確かに鶏肉も仕入れにある程度のお金がかかる場合もあるでしょう。しかし、やはり鶏肉の仕入れ値には限度というものがあります。そして、実際にある程度仕入れにお金がかかっていたにしても、頂いてみるとその値段に見合わない焼き鳥というのが世の中に多すぎます。
焼き鳥の場合は1本100円と1本500円とで味の差が少ないことが多いのです。かって私が何百回と食べた「味壺」の鶏は全く別格ですが、それ以外では、5倍の料金差が実感できないのです。
例えば、刺身で5倍の料金差があれば、天と地ほど違う味の差を経験することができます。これが同じ「鯛」なのか「ひらめ」なのか「さば」なのかと思うほどの違いです。同じ食べ物とは信じられないくらい違いますね。お鮨屋さんだったら、5,000円のお店と25,000円のお店の差は歴然としています。2万円以上となると、高いお店が必ずしも美味しいとは限りませんが、5,000円のお店が25,000円のお店よりも絶対評価で美味しいということはあり得ません。
ところが、焼き鳥屋さんにおいては、そのように感じられないのです。
だから、焼き鳥屋さんに関しては、いわゆる高級店というものが存在していること自体が私にとっては不思議なのです。一人15,000円の焼き鳥屋さんってなんなのでしょうか。

そのような焼き鳥というジャンルの食べ物で、料金を不表示にすることには正直申し上げて、不快感を覚えます。商売の仕方はそれぞれ自由です。そのやり方でお客が入っているお店もあるので、私が文句を言う筋合いではないかもしれません。しかし・・・・・。
私の知人でテレビプロデューサーを長い間やられていた方も言っていますが、そのようなお店は業界人、芸能人の方々が大好きなようです。経験上、確かに私もそう思います。
私にはどうしてもそこにマイナスの共通点のようなものが感じられてしまいます。
そのようなお店から、料金を表示しないことによる「似非高級感」を出そうとしているいやらしさを感じるのは私だけでしょうか。

私は、料金表示をしないお店には、料理人の誠意や真のプライドを感じることができません。逆に相場以上の素晴らしい料理と雰囲気とサービスを提供して下さるお店の料理人やオーナーの方は心から尊敬します。残念ながら料金表示をしないお店で、心から納得できるランチタイムやディナータイムを提供されたことは一度もありません。
そういえば、料金不表示で有名だった上野の「本家ぽん多」が料金を表示するようになったようですね。さすがに考えるところがおありだったのでしょう。あれだけ素晴らしい料理を提供されるお店ですので、私は素直に嬉しいと思いました。

私は、たまに、ある特定のお店をすごく良く書いたり、すごく悪く書いたりと評価が極端すぎると言われることがあります。私は食の世界で生きているわけではありませんので、ただ単に自分にとっての真実をありのままに書いているだけで、それ以上でもそれ以下でもありません。ただ、普通の方よりも多くのお店で食事をしているので、同じくらいの料金で、内容があまりにも違うお店を数多く経験してしまっているのです。だから、素晴らしいお店には感動しますし、逆だと憤慨するのです。レストラン評価サイトにコメントを書くようになったのはそのことが発端となっています。

私は料金表示のないお店は好きではありません。

http://www.rak1.jp/one/user/11099447/

by direct3935 | 2006-07-14 10:03 | グルメ  

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