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静岡おでんが危機に!  No.278

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危機!
と書かせて頂いたわりには、実は「静岡おでん」というものを読売新聞の記事で初めて知りました。

静岡出身の方にはとても身近で、幼い頃からおやつのように食べているものなのだそうですが、そもそも「静岡おでん」とはどんなものでしょうか。
ネットで調べてみると「旨いじゃん静岡おでん」というサイトを見つけました。ネットの文章の抜粋をご紹介します。

真っ黒スープに、牛スジ、豚モツ入りの静岡おでんのはじまりは、大正時代、廃棄処分されていた牛すじや、豚モツを、捨てずに肉系の煮込みにしたのが、はじめだとされている。また当時から、由比や焼津は練り製品の産地だったことから、黒はんぺんなどの練り製品がおでんの具に使われるようになったと言われている。 

戦後、青葉公園通りには約200台ものおでん屋台が軒を連ねていた。その様は当時、”無敵艦隊”とも呼ばれたほど圧巻だった。夜、仕事帰りにおでん屋台で一杯というのが、静岡市民のささやかな愉しみだったのだ。その日本一の屋台街が、昭和32年都市開発の名のもと、撤去される運命に。昭和43年にすべてが撤去され、多くの屋台は姿を消したが、一部は青葉おでん街などに移転し、今もなおその灯りをともしている。

他県民が驚く、あの真っ黒いスープはどうやってできるのか。静岡おでんのベースである、牛スジや、濃い口醤油を入れても、一日ではあんなに真っ黒にはならない。どこの店も、スープを捨てずに鰻屋の秘伝のタレのように継ぎ足して使っているので、あんなに真っ黒になる。多くのお店は、終業後、毎日スープをこして冷蔵庫に保管し、翌日それにスープを継ぎ足して作っている。また黒はんぺんなどの練り製品を入れることによってさらに色が黒くなるのだとか。あの真っ黒スープにはその店が醸す長年の時間も刻まれているのだ。
 
このような「静岡おでん」ですが、見た目と違って、それほど味が濃いわけではないようです。
また、みそ、青のり、かつおのけずり粉をかけて食べるようですね。

さて、そんな静岡県民に愛されている「静岡おでん」が危機なのだそうです。

庶民の味として親しまれる「静岡おでん」が、スケトウダラやイワシ、アジなど練り物の原料となる水産物の漁獲量減少に伴い仕入れ価格が高騰し、販売店が苦境に立たされている。

おでん種の仕入れ値は、昨年春先から9月頃にかけて「大根やじゃがいもなどをのぞき約1割上がった」というが、消費者を意識して販売価格に十分に転嫁できない状況だ。

静岡おでんを40年以上販売している、静岡市葵区鷹匠の総菜店「ニュー神戸」では、昨年10月頃から1本当たり10円値上げして60円にした。同店外商部の吉川友通さん(58)は、「10円の値上げでは収まらないほど、練り製品の値が上がった」と悲鳴をあげつつ、店頭での客の反応を気にしている。同市駿河区八幡、自営業西郷とめ子さん(76)は、「寝たきりの母が大好き。安くておいしいのが良さだが、高くなれば買う機会が減るかもしれない」と話す。

「黒はんぺん」の値上がりも顕著だ。1915年創業の黒はんぺん卸売業者「やいづ屋商会」(沼津市下河原町)では、昨年6月に1枚20円で卸した黒はんぺんを2回値上げし、1枚26円で卸している。

原料となる県内産のイワシやアジのすり身は、原油価格の高騰で漁獲量が減り、価格は半年前の2倍に跳ね上がった。「はんぺんは元来、安い食材なので、原料が値上げしても、卸値の値上げはこれが精いっぱい。売り上げは1~2割ダウンした」(同社)という。

値上げに踏み切れない店も多いようだ。静岡おでんの普及を目指す「静岡おでんの会」副会長で、おでん店「おがわ」(静岡市葵区馬場町)経営の小川保さん(64)は、「この不況下で、たった10円の値上げでも、客はすごく値上げしたように感じるだろう」と値上げには慎重だ。

小川さんは「静岡おでんがやっと認知され始めた中、今は我慢するしかない」と話し、「材料を若干薄く切るなど、客の満足感を失わない程度に調整するのが精いっぱい」としている。

農林水産省によると、全国の量販店で昨年12月第1週に販売されたかまぼこの平均価格は、年初に比べ1・2倍に上昇。水産庁加工流通課によると「練り製品の主原料であるアメリカ産スケトウダラの昨年の年間漁獲高は100万トンで、一昨年より30万トン落ち込み、大手かまぼこ業者は3回値上げを実施している」という。

「静岡おでんマップ」を作成している「静岡観光コンベンション協会」では、マップ改訂にあたり数店で黒はんぺん価格の値上げを見つけたという。同協会の安池弘明事業誘客宣伝課長は、「据え置いてもらいたいが、物価の値上がりもありこのままでは難しいのでは」と話している。


地元としては、観光の目玉として地域興しを考えていたのでしょうから、痛手となってしまいました。
東京や悪い意味での観光名所となってしまった博多の屋台は料金設定がびっくりするほど高くなってしまって、庶民の味でもなんでもなくなっていますが、「静岡おでん」は屋台ではなくなっているようですが、本来屋台が持っていた良さが楽しめそうなので、「青葉おでん街」や「青葉横丁」に伺ってみたくなりました。

いずれしても、観光の目玉以前として、静岡県民のソウルフーズですので、1本あたり50円から60円に値上げするのも、かなりきついのでしょう。売るほうも買うほうも痛いというのが悲しいですね。
このような本当の庶民の味が、庶民の味のままで残っていくことを心から祈っています。
がんばって下さい。
いつか必ず頂くために静岡に伺います。

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by direct3935 | 2009-01-13 22:52 | グルメ  

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